神と僕と魔法を夢で(3)

日曜日、逆から呼んだらびうよちに。
僕が思うに一週間でもっとも休みになる確率が高く、もっとも鬱になる確率が高い日だ。ちなみについで前者は土曜日、後者は月曜日だ
学生を謳歌する僕にとっては休みであるだけの日だ。さすがに明日が月曜日だと気は滅入るが、こないでほしいまでではない。そんな僕は怠惰な生活を送る間もなく学校の図書室へと向かっている。
来年は受験があるからというのは大義名分で、本の匂いが好きだからというのが本音だ。
本音、本の音とはなかなか深い気がするな。独り下らない哲学に耽っていると前から見知った顔が歩いてきた。前髪が一文字に揃っている今はショートカットの彼女は同じ学校の同じ学年の同じクラスの、つまるところクラスメイトだ。最近僕の心のお気に入りフォルダに追加された彼女はなかなかゆっくり話す機会がない。

ふむ、ここは紳士として女性をデートに誘うのは吝かではない。

思っているうちに言葉が互いに理解できる距離にきていた。

「おや、千厘君じゃないの。きぐー。今から心霊スポットにでも行くの?」

「勝手に分けわからねぇキャラにすんなっ!だいたい、誰がにこんな太陽がサンサンと降りしきる中ホラーを求めにお出かけなんだよ!ムードが出ないわッ!または遠出しすぎだッ!!」

「うん、今日はいい天気だねー」

いいのはおまえの頭の天気だけだ…。

「え、なにが?」

「いや、何でもない。そんなことより、小川は出かけてる途中じゃないのか?」

「んーん、ただのお散歩だよ」

「おばあちゃんみたいな奴だな」

「えへへ」

えー、全く照るところじゃなくない?

「まぁ、いいや。だったら近くで茶でも飲まないか?」

「やった、千厘君のおごりだ!」

「しょうがない、ただし100円までな」

「自販機でも120円するこのご時世でッ!?」

ツッコミもできるとは将来が有望な奴だ

「冗談だ、女性との楽しい一時をお金で買えるなら、いくらだって安く感じるってもんさ」

「そんな、可愛いなんて照れるなァ」

「いやいやいや、可愛いは言ってねぇから。『か』と『わ』と『い』しか聞こえない病か?どんな都合のいい耳してるんだよ」

「え?いいい、かわいいいかかわいかいかいい?」

「ほんとに病気だった!」

何こいつ無駄にすごい。ほんと無駄に

「冗談言ってないで行くとしますか」

「はーい」

太陽の光が本当に眩しい。今日は暑くなりそうだ

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